#4 1年の半分が過ぎ、心身の浄化を

6月30日は、ちょうど1年の折り返しの日。
日本各地の神社では、「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われます。 これは、大きな茅で作られた輪をくぐり参拝することで、半年の間に体にたまった穢れを祓い浄化し、残り半年の無病息災を願う神事。 夏越の祓は、飛鳥時代(なんと701年)には確立していた、宮中で年間ふたつあった儀式のひとつと言われています。もうひとつは、いうまでもなく大晦日、年越の祓。 6月晦日(旧暦であったため、今の暦では実は7月下旬に行われていました。2022年は7月28日にあたります)は、人々にとって心身ともにさっぱりとし、仕切り直す日でありました。

Yohakuヨハクコラム心身の浄化

心身の穢れを祓う夏越の祓。
Yohakuには、心身および、その場の穢れを祓い、浄化につながるアイテム・ジャパニーズスマッジがあります。 スマッジ(スマッジング)とは、ネイティブアメリカンに伝わる習慣。ホワイトセージなどを焚きその煙が邪気を払ってくれるものとして、日本でも日常に取り入れる人が増えています。 日本にも誇るべき「聖なる木」が多くあります。代表的なのは、日本書紀にも登場するヒノキやクスノキなどの和木。消臭や防虫、リラックスの作用があり、その香りはウッディで清涼。 和木の生産地と協力し、ヒノキとクスノキの葉を乾燥させたものが、このジャパニーズスマッジ。

Yohaku スマッジ

ヒノキの葉を用いたスマッジ。寺社仏閣や風呂のようにヒノキを用いた空間に感じられるような爽快な香りよりも、葉はさらにフレッシュ。

Yohaku ヨハクスマッジ

クスノキの葉を用いたスマッジ。幹は樟脳を作るために使われ、スーッとした爽やかな香りを持つ。葉もそこまで強くはないが、清々しい芳香が感じられる。

使い方は、スマッジの包み紙を外し、先端に火をつけくゆらせます。束のままでも、束から抜いて少しずつでも。スモーキーながら清涼感ある香りと、煙が静かに立ちのぼる様子が美しく、ほんのひとときながら心身が静まり浄化につながる余白の時間が生まれます。

火が少しずつ燃え移る様子も美しい。火種が消えると燃焼は終わりますが、煙はほどよく残りいい香りが空間を漂います。燃焼が終わった部分から火を付け、繰り返し自然の香りをお楽しみください。

構成・文: 柳澤智子(柳に風)